熊本地震の被災ペットの収容が限界に…譲渡会もふるわず

4月の熊本地震から3ヶ月が過ぎ、街には少しずつ落ち着きと日常が戻りつつあります。
熊本県動物管理センターでは、地震発生以降、迷子のペットたちの保護を優先し、殺処分を一時停止する措置をとってきました。
同時に、迷子ペットの飼い主探しや新たな里親探しに注力してきたものの、譲渡はあまり進んでおらず、施設は収容限界に達しています

熊本の迷子ペットへの対応は

これまで熊本市は、全国に先駆け譲渡会などの里親探しを積極的に行い、殺処分ゼロに取り組んできました。
熊本県全体で見れば、殺処分を行う市町村が圧倒的多数であることが現状ですが、それでも地震発生の翌日からは、県内全ての殺処分機を停止しています。
地震以降、飼い主とはぐれてしまったとみられるペットが県内で多数保護されており、なんとか飼い主のもとに戻って欲しいとの願いから、県はそのような措置をとっています。

保護ペットの数と問題点

熊本県はこれまで、犬328匹、猫462匹を保護しています。
センターの情報発信と飼い主たちの努力の結果、これまで多くのペットたちが飼い主のもとに帰ることが出来ていますが、それでもいまだ250匹を超える犬猫が県内の保護センターで保護されています。
本来、犬であれば狂犬病予防法に則り、3日間の猶予中に飼い主が引き取りを行わなければ、殺処分することが可能です。
しかし熊本県は、地震の被害者でもあるペットたちの命をなんとか救いたいという信念のもと、ボランティアの協力も得ながら活動を続けてきました。
現在、各センターは収容限界を迎えており、これ以上保護することは大変難しい状況になってきています。
センターでの保護数を減らしていくために、熊本県は、県内の動物愛護団体への引き渡しや譲渡会の開催も行ってきました。
しかし愛護団体への引き渡しも限界数に達してきており、継続的に引き渡しを行う余力はあまり残っていません。

みなしごたちに新しい家族を

譲渡会では成犬や成猫はなかなか里親に恵まれない現実があります。
今後、被災者の生活が再建されるにつれて、生活スタイルの変化が起こる可能性は大きく、ペットを手放す方が増えると予想されます。
殺処分ゼロを謳う熊本市では、このままの勢いが止まらなければ、望まない対応をせざるを得ない可能性を危惧しています。
引き渡しを受けた愛護団体側も殺処分はなんとか避けたいとして、熊本以外で譲渡会が行えるよう県外の愛護団体との連携を強めるなど、懸命に活動しています。
少しでも多くのみなしごたちが、新しい家族のもと、幸せに暮らせることが望まれるところです。