熊本地震の痛み乗り越えて 秀岳館が甲子園の頂点を目指す

熊本の思いを乗せて…熊本県代表は秀岳館

4月の大地震から100日余りが過ぎた熊本県。
8月7日に開幕する第98回全国高校野球選手権大会に出場を決めたのは、春に準決勝で惜敗した秀岳館でした。
夏の甲子園でリベンジしたいという強い思いを胸に、チーム一丸となって掴み取った熊本県代表の座。
県民の思いを背負って、甲子園での活躍が期待されています。

自主練歯がゆい思いで…予選で爆発させた野球への思い

あと2つ、優勝に届かなかった春の甲子園。
この悔しさをばねに、夏の甲子園を目指して気持ちを新たにした二週間後、熊本地震が起こってしまいました。
地震以降学校は休校措置となり、部員らが暮らす寮の安全も確認できないとして、寮生たちは実家に戻らざるを得ない状況となりました。
そのため5月の学校再開まではチーム練習をすることが出来ず、歯がゆい思いを抱えたまま部員たちは自主練習に打ち込むほかありませんでした。
このときのことを九鬼隆平主将(3年)は、「野球ができることが当たり前じゃないと痛感した」と語っています。
ようやく学校が再開され、チームでの練習が出来るようになっても、公式大会の中止や延期が相次ぎ、実践的な感覚を取り戻せないまま熊本大会に臨むこととなりましたが、秀岳館は春とは違う新しい野球を展開し、見事甲子園の切符をつかみ取ったのです。

「真の熊本代表」に いざ甲子園

春の敗戦の悔しさ冷めやらぬ間に起こってしまった熊本地震。
野球をすることさえままならなくなってしまった環境に負けることなく、障害を乗り越えて逞しく成長した秀岳館ナイン
たくさんの人々の思いと共に熊本県代表として甲子園の地に立ちます。
実はベンチ入りメンバーに熊本県出身者はいません。
しかし、今回の大地震から日常を取り戻すため、県民と共に苦しみながら進んできた経験が、彼らを本当の熊本県代表にしたといえるかもしれません。
地震で苦しむ人たちを元気づけるような野球をしたい
その思いを胸に、秀岳館ナインの夏の挑戦が始まります。