熊本地震で被災した子供たちへ心のケアを

熊本地震から数か月が過ぎた今、子どもたちが負った深い心の傷が徐々に明らかとなってきました。
二度の大きな地震に見舞われ、家族や自宅を失くした住民も多い中、被災した子どもたちは今をどのように過ごしているのでしょうか。

子どもの心の今

熊本県教育委員会は、5月30日時点で熊本地震の影響によってカウンセリングを必要とする児童・生徒は約4300人に上っていると発表しています。
被害が甚大だった益城町や西原村などで特にその影響は大きく、「夜眠れない」「イライラする」というような心の不調を訴える子どもの割合が大きくなっています。

避難所生活の子どもたち

益城町などの被害の大きかった地域では、いまだ避難所生活を続けざるを得ない住民の方がいます。
こうした避難所で過ごす子どもたちの中には、些細なことで泣き出して止まらなくなる子、乱暴な言葉で相手を威嚇するような行動を見せる子などもみられ、
地震を境に大きく変化を見せる子どもたちの行動に大人たちも戸惑いを隠せないでいます。
しかしそういった子どもたちも夜は怯えた様子を見せることがあり、昼間とはまったく異なった印象を与えることが多く、彼らの心の傷の深さが見て取れます。

子どもたちへの対応は

子どもは何か大きな恐怖を経験したあと、自らを奮い立たせるため、周囲に対して非常に攻撃的になることがあります。
また、赤ちゃん返りをして、これまでしっかりしていた子がまるで赤ちゃんのように振る舞うことも、しばしば見られる変化です。
これらとは反対に、急に聞き分けが良くなったり、今までよりずっと手がかからなくなる子もあります。
これも同様に、状況の変化に対応しなければと『頑張り過ぎている』心のサインなので、見過ごさないようにしなければなりません。
いずれにしても、周りの大人たちが子どもたちから決して目を離さずに、その心に寄り添っていく必要があります。
カウンセラーによるきめ細かいケアを継続的に続けていくことも、場合によっては必要なことかもしれません。
それと同時に、安心して生活できる住環境の確保や子どもたちを見守る大人たちのケアなど、様々な側面から子どもたちをサポートしていくことも、今後の重要な課題です。