熊本地震 唯一の行方不明者の捜索再開へ

熊本地震から100日余り経過しました。
唯一の行方不明者である熊本県阿蘇市の熊本学園大生、大和晃(ひかる)さん(22)の捜索が、8月8日に再開される予定です。

あの日、何があったか

晃さんは4月16日の午前0時半頃熊本市の友人宅を出発し、阿蘇市の実家に車で向かいました。
その帰宅途中に本震が襲い、阿蘇大橋の崩落に巻き込まれたとみられています。
当時県警や消防など多くの捜索隊が出動して捜索を行いましたが、梅雨時期に入ったことで捜索が打ち切られました。
現場の地盤は地震によって非常にもろくなっており、雨による2次災害の危険性が高くなったためです。

捜索が中断されても…両親の悲痛な叫び

行政の判断はやむを得ないもので、晃さんの両親はそれを了承するしかありませんでしたが、息子がそこに埋まっているであろうと分かっていて何もしないままではいられませんでした。
そこで両親は自主的な捜索活動を行い、晃さんが乗っていたとみられる車の破片を発見しています。
捜索には県内の山岳クラブの関係者の方や晃さんが所属していたバスケットボールクラブの仲間も協力し、その力添えが今回の発見につながったといえます。
また、自治体などを通じて届けられる千羽鶴やメッセージも励みになったといいます。

川岸で見つかったもの

父の卓也さん(58)が車の破片を見つけ出したのは7月24日のことでした。
山岳クラブの協力のもと川を渡り、周辺を捜索したところで岩に挟まれた車を発見したのです。
黄色のアクアで、晃さんが乗っていたものと合致していました。
運転席のドアは開いた状態だったものの、土砂に埋もれており、晃さんを見つけ出すことはできませんでした
両親はこの先の捜索は捜索隊に任せることとし、現場を後にしました。

両親の思いは

晃さんの車が発見されたことを受け、県は車の引き上げ方法などを検討し、迅速に対応したいとしています。
両親は、いざ発見したとなると、事実に直面したくないという気持ちにもなる、としつつ、母の忍さんは家に連れて帰り思い切り抱きしめたいと語っています。