度重なる緊急地震速報に怯える住民

携帯電話は一人一台の時代となり、子供からお年寄りまであらゆる世代の人たちが持つようになりました。
熊本地震によって避難所生活を続けている人たちも例外ではありません。
今回の地震でも、携帯電話は安否確認などの手段として非常に有効であったと言えますが、未だに余震の続く被災地では、大きな揺れのたびに鳴る緊急地震速報のアラーム音に悩まされるという人が増えています。

アラーム音が恐怖に

本来、緊急地震速報に使われているアラーム音は、緊急性を知らせるためにとても大切なものです。
反射的に反応してしまうようなリズムと大きな音は、事態の重要性を察してもらうための工夫と言えます。
しかし、避難所などで人が集まっている場所の場合は特に、これが大きな問題となっているのです。
避難所などで余震が起きると、避難住民の携帯電話から一斉にアラーム音が鳴ってしまいます
その音は非常に大きく鳴り響くため、住民の恐怖を更に煽ってしまうのです。
被災者からは、余震だけでも恐ろしく感じるのに、余震の度に鳴るアラーム音が怖くて眠れないなどの声があがり始め、心的外傷後ストレス障害(PTSD)になりかねないという心配の声があがっています。

アラーム音は変更すべきか

不安を煽る音を変えられるようにしたいなどの意見がある中、NTTドコモではアラーム音の変更は検討しておらず、マナーモード設定などで対応することを呼びかけています。
現在のアラーム音は喧噪の中でも気づきやすく、かつ高齢者でも聞き取りやすいように設定されており、緊急事態に多くの人が気づくように工夫されています。
また、変更が可能になると混乱が生じることも考えられ、「緊急を知らせる」という観点からも音は一貫させておく方が有用性が高いと考えられます。

緊急地震速報は受信すべきか

緊急地震速報は、必ず受信するようになっているのではなく、設定で受信しないように変えることができます。
また、受信をする設定であっても、電源をオフにすることでアラーム音が鳴るのを防ぐことが可能です。
確かに、頻発する余震で何度もアラーム音が鳴ることは恐怖に繋がりかねません。
しかし、緊急地震速報そのものは、命を守るための大切な速報であるということは、決して忘れてはなりません。