台湾と日本の友好関係

熊本の地震を受け、海外からの支援の輪が広がりました。
中でも台湾は地震直後に寄付の表明をし、地震後二日で寄付金を送るなど日台の友好関係の厚さがうかがえる対応でした。
しかしなぜ台湾は日本に対し、このような手厚い支援をしてくれる存在なのでしょうか。

台湾からのたくさんの励ましと応援が

熊本地震直後より、台湾の首相や有力首長、各市市長より、自分の給与一か月分を寄付するとの表明が次々にあがりました。
さらに、民間会社からも支援の手が挙がり、台湾内での募金活動によって多くの寄付金も集まっています。
また、台湾の民衆から熊本地震被災者への励ましのメッセージがSNS上に多数投稿され、「わたしたちは日本とともにある。ガンバレ熊本!」というような心温まる言葉に、胸を熱くする人も多かったのではないでしょうか。

日本と台湾、地震で繋がる絆

このような友好関係の裏側にあるのは、共に地震大国であるということが大きく関係しています。
今年2月に起きた台湾の大震災では、日本が迅速に手厚い支援を行っており、100万ドルに及ぶ支援金と現地調査団の派遣など、官民ともに尽力したことに台湾の民衆の感謝は大きかったといいます。
その前には東日本大震災があり、この時台湾は民衆の募金活動によって200億円もの寄付金を集め、現地へ寄付をしてくれています。
互いに地震大国であることから、日本と台湾はこうして共に助け合い協力し合って被害から立ち直ってきた歴史があるのです。
支援に対する感謝の気持ちが、いち早い支援の気持ちに繋がっているといえるでしょう。

水をさす中国

中国は台湾が中国の一部であるという認識を強くもっているため、台湾に対しての支援は中国を通してするべきであると日本に通告したことで、台湾の民衆から大きな非難を受けたことがあります。
また、東日本大震災の追悼式での献花を台湾が行うと知り、欠席したこともありました。
日台の友好関係が深まることをよく思わない中国ではありますが、日本と台湾の関係は民間や個人のはたらきかけによるところが強く、政治的介入しかできない中国からすれば、日台の絆の深まりに手をこまねいて見ているしかない現状があります。

大切な友人、台湾

災害などで日本が大きな被害を受けた場合、私たちは迅速な支援を行わなければならないのではないか…そのような政治的プレッシャーが台湾の政治家の意識下にあるかといえば、それはあるのかもしれません。
しかし、それは国家間の政治的思惑という以上に「政治は民間の意思に応えるべきである(だからこそ、我々台湾は日本に支援せよ)」という類のものであるといえます。
民間レベルでの支援がより大きいことを鑑みても、台湾の日本への友好意識の高さがうかがえます。
日本ではあまり報道されないことが多いですが、台湾の人々の温かい優しさを私たち日本人ももっとよく知ることが必要ではないでしょうか。